【脱獄囚アンパンマン】アンパンマンのダークサイドに迫る『熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』

日本に帰国中、息子を連れて「アンパンマンミュージアム」にいってきた。

息子はアンパンマン号に乗ったり、すべり台でエキサイトしたり、パン工場で写真を撮ったり、ミュージアムを堪能していた。

母親である私も、ちがう意味でエキサイトしていた。

原因はコレ。

絶版で入手できなくて、数年前からずっとずっと探していた「熱血メルヘン 怪傑アンパンマン」。大人向けのダークなアンパンマンが出てくるという噂で、どうしても読んでみたかった。

というのも、こちらの記事によると、アンパンマンは当初、ぜんぜん人気がなかったそうだ。

「顔を食べさせる」というヒーロー像がアナーキーすぎて世間から受け入れられなかったらしい。

そこでやなせ先生は、自分が編集長を務める「詩とメルヘン」に
大人向けの「熱血メルヘン怪傑アンパンマン」を連載しました。
これは先生の好きなフランケン・シュタインをベースにしたお話で、
かなりダークな雰囲気のもの。
これを紹介するだけでもエントリが一つ出来てしまうので省略しますが、
一年続けて「支離滅裂なお話」になってしまったために打ち切られます。
ちなみに最終回は「殺人未遂で監獄に入れられたアンパンマンが脱獄する」
というストーンオーシャンな話でした。
後にこのアンパンマンも書籍化されますが、現在は絶版です。

アンパンマンが脱獄!

子どもたちに大人気のアンパンマンにはそんな知られざるダークサイドがあったのです。にわかには信じられないけれど、噂は本当でした。

著作権法的に写真はおみせできないけれど、本当に書いてあった。アンパンマン、脱獄してた。

前科があったのね。。。ちなみにこのパン、1個310円でした! 高い!長年の疑問が怪傑、あ、ちがった。解決してスッキリ!

まあ、たしかに原作者のやなせたかしさんのアナーキーっぷりを思えば、こういう展開も不思議ではないともいえなくもない。

かつてやなせさんは「徹子の部屋」に出演した際、

徹子「やなせさんの、ほら、アンパンマンちゃん。かわいいわね~」
やなせ「そりゃあ、かわいいですよ。 年間、億の金を運んで来てくれますからね。はっはっはっ」

とか言って笑ってたそうだ(ともだちから聞いたので確証はないけど)。すごい。尊敬する。

ついでに言うと、やなせさんは「チリンの鈴」という アニメの原作者でもある。

チリンのすず (フレーベルのえほん 27)

チリンのすず (フレーベルのえほん 27)

このアニメは 狼に母親を殺された子羊が、 親の敵を取るために狼の元に弟子入りし、強くなるためさまざまな修行を積むうちデカい角が生えて来て、羊でも狼でもないバケモノになってしまう、という救いのない話。

たぶん「憎しみは何も生まない」という裏テーマがあるんだと思うが、これもまた子供向けにしてはずいぶんヘビーだ。

そんなわけで、心に底知れない闇を持つやなせさんだが、 80歳から作曲を始め、84歳のとき「ノスタル爺さん」で CDデビューも果たしたという。

「やったことないものに挑戦することがおもしろい」
「目標? ありません。今日一日を一生懸命生きる。ただ、それだけ」
「強いて言えば、もう少し歌を歌いたいし、恋もしたいな」

86歳にしてこの強気な発言。本田圭佑なんか目じゃないね!

やなせさんは昨年10月に94歳で亡くなられたが、亡くなる数ヶ月前にはこんなコメントを残している。

「まだ死にたくねぇよ。(ようやくアニメが)面白いところへ来たのに、俺はなんで死ななくちゃいけないんだよ」

やなせさんのご冥福を祈ります。

わたしもやなせさんのように死ぬまでフルスロットルでいこう。アーンパーンチ!

でわ。

※「怪傑アンパンマン」は「やなせたかし大全」の特典としてついてきますよ〜

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