家族留学の学校選び(1)

セブ島留学に向けて、積極的に情報を集めはじめた2011年7月。

まず決めなければならなかったのは、「いつ出発するか」ということ。そこで私たちは出発の期日を、もろもろの準備期間も考慮して1年後の2012年7月に定めることにしました。

ちょうどそのとき、当時住んでいたマンションの更新日が近づいていたので、あと1年しか住まないのに更新料を払うのがなんとなくイヤになり、たまたま見つけた駅前の激安一軒家に引越しすることを即決(※)。

ところがその直後、息子が風邪をこじらせて入院、さらに帰省先の仙台で、今度は夫が髄膜炎(!)にかかって3週間も入院! そこに家の引越しが重なったりしたせいで、海外留学計画は一時的に中断せざるをえない状態が続きました。そんなわけで、計画が再開したのは、ようやく身辺が落ち着いてきた9月の終わり頃でした。
(※ 引越しについては後日、別エントリにて詳しく解説します)

手始めに「フィリピン留学」というキーワードでGoogle検索すると、出るわ出るわ、山のように留学エージェントが引っかかるんですよ。それはつまり、それだけ需要があるということ。当初は、フィリピン留学にそれほどの需要があるということにとても驚いた記憶があります。



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フィリピン留学について毎晩しつこく調べた結果、わかったこと

■フィリピンは韓国系の英語学校がほとんど。ただし日系の学校も少数だがある。
■授業はマンツーマンが基本。1日6時間〜10時間ぐらい受けられる。
■滞在は学校指定の寮に入るのが基本(3食付き)。
■現地に部屋を借りてそこから通うのは基本NG(通いOKの学校もあり)。
■エージェントのほとんどは手数料無料。エージェント間の価格差もほぼなし
■エージェントと学校間の契約上、エージェントを通さずに直接申し込むのは難しい
■英語教育に熱心な韓国では、母子留学も非常にポピュラー
■母子留学、親子留学を受け入れている学校も少なからずある
■でも、子どもの受け入れ条件(年齢とか)はサイトごとに違っててよくわからない
(例えば学校のHP、エージェントA、エージェントBの表記がそれぞれ違う、とか)
■価格設定も、親子留学の場合は記載されていない場合も多い
■自炊はできるのか(寮の食事が子どもに合わない場合)、治安は大丈夫か、
近所に病院はあるのか(子どもはすぐ病気するので)などについて不明点が多い
■要は、情報すくなすぎ!

えー、つまりですね、留学っていうのはそもそも「単身」が基本なのですね。例外的に「友だち同士」とか「母+子ども」とかいうスタイルもあるけれど、ましてや私たちのように「夫+妻+子ども」で一家もろとも留学するなんてケースは例外中の例外なわけです。なので調べたところで情報が載ってない。

というわけで、今一度、私たちが留学する場合の希望条件を整理し、親子留学を扱っているエージェントにサクッと問合せ(=丸投げ)てみました。私たちの当初の希望はこんな感じ。

■夫と私は同じ学校に通いたい。
■期間は6ヵ月(MAXで見積りました)
■息子(問合せ時は2歳)は現地の保育園or幼稚園に通わせたい
■子連れなので、バストイレ共同の寮とかは無理なので現地に部屋かりて通いたい
■もしもの病気やトラブルに備えて日本人スタッフがいる学校がいい
■費用はできるだけ安い方がいい(ココ重要!)

で、エージェントから返って来た内容は、

■両親は大学付属のESL(英語を母語としない人のための英語教育機関)に通う
■子どもは学校に近いインターナショナル幼稚園に通う
■入寮ではなく通いOK
■ただし、現地で部屋を借りると家賃が5万円くらいかかる
■子供の退園時間が両親よりも早いのでシッター(約1万円/月)を雇う必要がある
■6ヵ月間の幼稚園代+親の学費は約100万円。その他に家賃、光熱費、食費がかかる

こんな感じでした。
この見積りだと、なんとなく半年で150万円以内(航空券除く)に収まりそうだし、うむ、いい感じだと思ったのだけれど、

■ただし、幼稚園は3月半ば〜5月いっぱい休みになってしまう

これを見て一気に現実に引き戻された。その間、私たち学校に行かれないじゃん! それにシッターさんを雇うといっても、一度も行ったことのないフィリピンで、どうやって探すのか。大事な息子を長時間預けるんだから、当然、信頼できる人を選びたい。そりゃあもちろんエージェントが探すの手伝ってくれるんだろうけど、でも私たち自身は英語はなせないわけで、言葉が通じないのにシッターさん候補の性格とか人間性とかどうやって判断したらいいのか。。。

そんな風に不安を覚え始めると、テンションはダダ下がり。さらにネットでセブの幼稚園事情をいろいろ調べたら、お弁当を持参しなきゃいけない的な情報を目にして、さらに凹む。異国の地で生活して、勉強して、弁当もつくるなんて無理。

ハードル高すぎる!

っていうことで、とりあえずいったんペンディングすることに。ちなみにセブ(っていうかフィリピン)には、いわゆる保育園のような施設はないそうです。なぜなら、セブではシッターさんが非常にリーズナブルな価格で雇えるほか、基本的に大家族構成なので、家の中の誰かが子供の面倒を見てくれる率が高いからだとか。

以上は、私がSkypeのオンライン英会話の先生(フィリピン人)にヘタレな英語で取材して得た情報なので、もしかすると不正確な情報かもしれません。セブの保育事情については、また後日くわしく調べてご報告しますのであしからず!

で、話は戻って学校選びの続きなのですが、やっぱり英語もできないのに現地で家を借りて、子供を幼稚園に入れて、シッター雇って。。。なんて無理じゃね? ということになりました。夫婦の間で。ということで、話は振り出しに戻って「寮に滞在」という方向で新たな学校を探すことに。

ただし、ここで韓国系の学校は候補から外すことにしました。なぜかというと、韓国系の学校の寮の食事は味付けが辛めだと聞いたからです(うちの息子は辛さ耐性が異様に低いので、それだとちょっと厳しい)。そして寮の部屋はバス・トイレ付きの個室を家族単位で押さえられるところに的を絞りました。

で、あらためて3〜4社のエージェントや学校に問い合わせてみたのですが。。。
結果はかんばしくないものでした。

まず息子の年齢が学校の受け入れ条件に達していなかったり、私たちのような変則的なケースでの受け入れ経験がなく、対応に時間がかかったり断られたり。。。不安な気持ちのまま、エージェントとのやりとりだけで時間ばかりが過ぎていき、気づけば年も明け、すでに2月も終わりにさしかかっていました。

最初に定めた出発期日まで、4ヵ月ちょっと。これはヤバい。さすがにヤバい。これじゃ留学なんてできないかもしれない。周囲に「フィリピンに留学するんですよー」などと触れ回っておいて、やっぱりできませんでした、ではかなりカッコ悪い。まるで「留学するする詐欺」だ。

そして焦りMAXで突入した2012年3月。
予想外の方向から新しい可能性がみえてきた。

(つづく)

 

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