日本がグローバル化に本気を見せた!「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」のここがスゴい

先日、レポートした 横浜市立大学准教授・芦澤美智子先生 と、海外就職研究家の森山たつおさん とのランチミーティング。

本日は、お話の内容が濃すぎて前回のエントリではお伝えしきれなかったことを紹介したいと思います!

芦澤先生は、自身が主宰する経営管理論のゼミで実践を重視したプロジェクトを実施しています。学生たちは5人1組のチームを組み、大学祭に出店する模擬店を会社に見立て、会社設立から事業計画立案、投資家募集、出店、決算監査、株主への配当まで自ら行い、「経営とは何か」をリアルに学ぶといいます。

そんな芦澤先生と森山さんをつなぐ接点となったのが、森山さんがカンボジアで実施中の サムライカレープロジェクト。芦澤先生のゼミ生のひとりがここに参加予定だったことが、そもそものきっかけでした。



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大人のキッザニア体験! サムライカレープロジェクトとは?

サムライカレープロジェクトは、新興国でカレー屋の起業を体験するプログラム。カレーの製造から、販売、人材採用から、マーケティングリサーチ、
カンボジアサッカーリーグを始めとする外部企業との提携まで、企業が行っているあらゆる業務を体験できる、超実践的な研修を体験できます。現在は、カンボジアの首都プノンペンで実施しています。

通常、4週間または2週間の研修コースが用意されているのですが、芦澤先生のゼミ生の方は、インターンとして1年間サムライカレーで修行するとのこと。じつはこの学生さんは、今年から新しく開始した官民協働の新しい留学奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に合格され、
その記念すべき第一期生として、カンボジアに文字通り「飛び立つ」のです!

日本が国を挙げて取り組む「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」とは?

「トビタテ! 留学JAPAN 日本代表プログラム」とは、
官民が一体となって海外に挑戦する若者たちを応援する一大プロジェクトです。

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海外での実践的な学びを焦点に、自然科学系分野、複合・融合分野における留学や、新興国への留学、諸外国のトップレベルの大学等に留学する学生を支援するほか、各領域でリーダーシップを発揮する多様な人材を支援し、海外留学の機運を高めることを目的としています(以上、ウェブサイトより)

このプロジェクトのすごいところは、

・合格者はおよそ300名! しかも官民恊働プロジェクト!
→国の本気度がわかる数字です。
・海外大学への正規留学だけでなく、語学留学やインターンシップ、ボランティアなど、
留学の内容や期間をすべて自分で計画&カスタマイズできる。

→芦澤先生のゼミ生のように実践型インターンの計画案でも選ばれる可能性大。
・奨学金は月額12万円以上(*)! しかも貸与ではなく支給!
→奨学金だけでなく、事前・事後研修の参加費、往復渡航費の一部、
留学先における授業料が発生する場合は、その一部も支給してもらえます!
・留学期間の前後に、一流企業のバックアップを受けた手厚い研修を受けられる!
→プロジェクトの 協力企業リスト がすごいことになっています。
産業界もグローバル人材育成のため本気でサポート!

すでに、平成26年度よりスタートした第一期生の募集には、全国から1700名の応募があり、そのうち323名が合格しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/tobitate/1349256.htm

それにしても、日本が国を挙げてこのようなプログラムを実施するのは、今後の日本の先行きを左右するほど、とてつもなく意義のあることだと思います。ランチミーティングで、芦澤先生と森山さんのお話のなかに、「高い教育的背景を持つ日本人は、人材としてのポテンシャルが非常に高い」というものがあったのですが、そんな日本人に唯一足りないとおふたりが指摘したのが「現場での実践力」「サバイバル力」でした。

「優れた人材の宝庫ともいえる日本人が、このようなプログラムでどんどん実践力を身につければ、
グローバルという舞台でとてつもない力を発揮できるはず」

これまでさまざまな形で日本の若者たちに「実践の場」を提供してきたおふたりの言葉は、真実味を帯びて心に迫ります。これは海外で暮らす日本人の多くが、日々ぼんやりと感じていることをまさに言い当てた言葉だと思います。

若者の内向き志向が叫ばれて久しい日本。2004年以降、海外留学する日本人の数も減少傾向にあります。日本では、休学して海外留学や海外インターンに挑戦することがキャリアの「空白期間」のようにとらえられ、就職時に不利になる、といったイメージで語られる側面がありました。

文部科学省が大学、短大、高専の就職担当者を対象に実施した「学生の就職・採用活動に関する調査結果」(H22年度)によれば、企業が採用時に海外留学を経験した学生を評価しているかという質問に対して「分からない」という回答が53.8%が最多となっています。

また、海外留学後の就職活動における支障の具体的な内容(複数回答)についても、「企業の採用活動時期が終わっている」「就職活動期間が短くなり、就職が不利」といった声が多く挙っています。

この調査結果をみる限り、日本ではいまだに新卒一括採用を王道とする独特の就職慣行が、学生や企業側にもまだまだ根強い印象を受けます。トビタテプロジェクトには、このように硬直化した日本の就活イメージを払拭し、多様なキャリアパスを許容する社会のきっかけになってほしいですね。そして、より多くの「スゴい日本人」を輩出するハブとして、どんどんその活動の輪を広げていってほしいです!
(例えばアラフォーフリーランサーにも奨学金がでるコースとかwww)

Text by Risa Shoji

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