Yahoo! ニュース特集『思うままに「いのち」をデザインする――人工的な生命を生み出す「合成生物学」の未来と懸念』

ウェブメディア「Yahoo! ニュース特集」で、『合成生物学の衝撃』の著者・須田桃子さんにインタビューしました。

思うままに「いのち」をデザインする――人工的な生命を生み出す「合成生物学」の未来と懸念

アメリカ発祥とされる合成生物学は、コンピュータ上で設計されたDNAを使って、人工的に生命体を誕生させる新しい研究領域です。

DNAを合成した微生物を利用してバイオ燃料を作ったり、化粧品を作ったり、感染症を媒介する虫を根絶させるなど、その応用領域は多岐に渡ります。



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生物兵器の開発にもつながる?

しかし、こういったパワフルな最新技術は、人類の発展に貢献するだけでなく、軍事用として活用されうる「デュアルユース性」(軍民両用)を持っています。合成生物学も例外ではありません。

合成生物学が軍事目的などに悪用された場合、その結果はとても恐ろしいことになります。これらの技術は、生物兵器への転用や、一国の農業を壊滅させることも不可能ではないからです。

須田さんは、米国に渡ってその最前線を取材する中で、旧ソ連から亡命した科学者から「かつてソ連では合成生物学的なアプローチで生物兵器が作られていた」という証言を得ます。さらに、米国軍部が合成生物学に強い関心を持ち、多数の研究プロジェクトに資金提供をしていることを知って危機感を覚えます。

「優秀な研究者たちが軍の意向を忖度したり、間接的に研究成果の軍事利用に加担してしまう可能性はゼロではない」と、須田さんは懸念します。

「生物を改変することが当たり前になったとき、生命という概念そのものにも変化が訪れるでしょう。ゆくゆくはヒトそのものを改変することに、誰も違和感を覚えない時代が来るかもしれない。私たち人類は今、まさにそんな未来の入り口に立っている」(須田さん)

興味を持たれた方は、インタビュー記事と併せて、ぜひ須田さんの最新作『合成生物学の衝撃』も読んでみてください。

また、今回の記事を書くにあたっては、デジタルガレージの榎本 輝也 (Teruya Enomoto) さんにさまざまなアドバイスをいただきました。本当にありがとうございます。また、編集デスクの 森 健さん、編集の安藤さん、フォトグラファーの殿山さんにもお世話になりました。ありがとうございました。

思うままに「いのち」をデザインする――人工的な生命を生み出す「合成生物学」の未来と懸念

 

 

 

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