“IKEA-Beagle” by Björn Láczay
先週末、単身マニラに行っておりました。
トンネルを抜けたら雪国だったのは日本の文豪・川端康成さん@雪国ですが、手荷物受取所を抜けたらやっぱり屋外だったのは日本のライター・庄司里紗@南国です。こんばんは。
手荷物受取所を抜けたら、そこはやっぱり屋外だったよマニラ空港
先日、マニラのニノイ・アキノ国際空港で国際線乗り換えしたときの体験 をブログに書きましたが、あれから数ヶ月経った今回も、やっぱり待合室は屋外のままでした。ただ、今回はマニラに用事があったので、屋外での乗り換え待ちする必要はなかったんです。あぶないあぶない。
でも、調べものをするために、ちょっとだけ利用したんです。屋外待合室。そしたら、みるからに屈強そうな空港スタッフ(ボブ・サップ似)が、犬を2匹連れて近づいて来たんですよ。で、一匹は空港でよく見かけるラブラドール・レトリバー(黒)だったんですけど、
もちろん、ビーグルでもいいんです。ビーグル犬は、実際に 成田空港でも検疫探知犬として大活躍してます からね。
成田空港でお仕事中のビーグルさん ©農林水産省
でも、マニラの空港にいたのは、あきらかにサイズが小さかったんですよ。もう子犬。どこからどうみても子犬。人の荷物を嗅ぐそぶりもなく、しっぽ振ってよちよち歩いてるだけ。そのよちよち歩きがまた、無駄にかわいくて。乗り換えで待ってた人たちも「カワイイ〜」みたいな感じでナデナデしちゃってて。何コレ超なごむ〜。っていうか、それもはやただの散歩だよね? ボブサップも、仕事ほっぽりだして途中からイスに座っちゃって、犬の頭をヨシヨシして観光客とおしゃべりしてるし。
あいかわらずニノイ・アキノ国際空港の第4ターミナルは予想のナナメ上を行っていました。ていうか、もう検疫探知犬なんてやめにして、空港のマスコットとして売り出して、グッズ販売の収益金ではやく待合室を屋内にすればいいYO!
1リットル入りのペットボトルが持ち込めるマニラ空港
さて。セブに戻る便も、もちろん第4ターミナルからの出発でした。
で、手荷物検査があるじゃないですか。空港に入るときに。私、何回飛行機に乗っても学習しないんですが、その直前に1ℓ入りの水を買っちゃったんですよね。
みなさんご存知の通り、手荷物検査では液体入りのペットボトルは没収されてしまうわけです。だからゲートの手前で「またもったいないことをしてしまった……」と後悔しながら、どうせ取り上げられると思って荷物には入れず、手で持ってたんですよ。ペットボトル。で、誰に手渡せばいいのかな、と思ってキョロキョロしてたら、ゲートの向こう側にいるスタッフが「通れ」って顔して手招きしてるんです。
ちょっと予想外の展開だったので「え? いいの? 私ペットボトル持っちゃってるけど?」っていう一連のセリフを、ゲートの手前から思い切り表情ゆたかに、顔で表現したんですね。けっこう距離あったんで、聞こえないかな、と思って。
そしたら、向こうがやっぱり「通れっ!」って顔して、さっきよりも激しく手招きしてるんですね。しかも若干イラッとしてる雰囲気がプラスされてる。なので、もう言われるがままに通りました。ペットボトル持って。
そしたら腕時計に反応したのか、探知機が盛大に「ビーーーーーーッ」て鳴りまして、びっくりして立ち止まって「どうしよう」って感じで例の彼の顔を見たら、
やっぱり「通れ」ってやってる。
もう手招きも超早くて、残像のこる勢い。
「いいから。通っていいから」「え? ほんとに?」「いいから! 通れって!」
みたいな遠隔コミュニケーションを顔芸のみで20秒ぐらい繰り返しました。ゲートの真ん中で。で、結論からいうと、なんかほぼ満水のペットボトルを持ち込んでしまいました。いいのかこれ。
で、通り過ぎるとき、なんか言われるかなと恐る恐る、あのX線で荷物チェックしてる人たちのこともチラッと見たんですが、おしゃべりに花が咲いててモニターぜんぜん見てなかった。見事にぜんぜん仕事してない。みんながみんなアバウトすぎる。
みなさん、至上最強に仕事してない空港スタッフは、ニノイ・アキノ国際空港のターミナル4にいます!
その後、無事にチェックインも済んで待合所にきたら(国内線の待合所は屋内です)、なんか人があふれかえっちゃって座るところがないんですね。もうケイティ・ペリーの公演でもはじまるのかしらって勢いで、立ち見まで出てる。まあ搭乗時間まで45分ぐらいだし、立ち見席でもいいやと思ってたんですが、そんなときに限って遅れるんですね。エアアジア。仕方なく2時間、地べたに座って待ちましたよ。ケイティ・ペリー。じゃなくてエアアジア。
そんなわけで、今回も第4ターミナルとエアアジアの華麗なる連携プレーで快適な空の旅を満喫したショウジがお送りしました。もうなんかこのモヤモヤした思いが一回転して第4ターミナルのファンになりそう。というわけで、フィリピンにお住まいの方は、ぜひ一度ターミナル4をご利用してみることをおすすめします!
うふふ。