セブ島で現地採用として働いてみて思ったこと

11月25日、5月から半年ほどお世話になった英語学校を退職しました。

英語留学中に「働きませんか?」と声をかけていただいて、自分の新たなキャリアになると思って決めたセブ島就職。ずーーーとフリーランスとして生きてきた私にとって、15年ぶり2度目!

そんなわけで今日は半年間、働いてみてわかった「セブ島で現地採用として働くことのメリット・デメリット」について、備忘録的に書いてみようと思います。

もちろん、私自身の経験に基づいた主観なので、参考程度に読んでいただけると幸いです。



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メリット① 英語が下手でも英語を使った仕事ができる!

日系英語学校の業務内容は、日本人の生徒さんのサポート業務が中心です。留学事業では、実際に留学されている日本人生徒さんのフォローやサポート、オンライン英会話事業も、Skypeを通じて生徒さんに初回レッスンのガイダンスをしたり、カリキュラムの説明やトラブル発生時の対応などサポート業務が主な仕事。

もちろん、フィリピン人の先生とのやりとりも必要ですし(ブリッジ業務)、社内文書の多くは英語で書かれていたりするので、業務上、英語は必須です。ただ、ネイティブレベルの英語力は必要なく、最低限の英語力さえあれば対処可能。

なので「英語を使って海外で働いた経験」を積みたい人には最適かもしれません。それに、

「アジア圏での勤務経験あります」
「アジア人スタッフのマネジメント経験あります」
「ネイティブレベルじゃないけど英語も使えます」

みたいな経歴は、日本で再就職しようと思ったときにも、有利に働く可能性があります。これからアジア進出しようと思っている企業などは、そういう人材を積極的に採用することも十分ありえます。

(逆に超保守的な企業とかの場合は逆にマイナスかもしれませんが)

メリット② 業務を通じて英語をスキルアップできる(かも)!

これメリット①にも関係しますが、フィリピン人の先生たちとは英語でのやりとりが必須です。

また、うちの学校は多国籍(中国、韓国、イラン、ロシア)のスタッフもいるため、当然ながら彼らとのコミュニケーションも英語。つまりスムーズにコミュニケーションするためには、英語が上手いに越したことがない。

そんなわけで、英語力の向上は業務上、避けては通れないのですが、お金を払って英語を勉強するのと、お金をもらって必要に迫られて英語を学ぶのは、モチベーションがぜんぜん違うんですよ。もともと学生→スタッフという過程をふんだ私はそうでした。仕事をはじめてからのほうが英語を必死に勉強した気がする。

(そのわりにはまだまだ英語へたくそなんですがー)

ただ、仕事しながら勉強っていうのはかなりハードなので、鋼の意志がないとそれほど英語は伸びない可能性もあります。つまり本人次第ですね。

メリット③ 海外志向の強い同世代の仲間に出会える

海外で就職しようとする人の中には、当たり前ですが海外志向の強い人も多いです。うちの学校のスタッフにも、これまで中国で仕事していた人がいたり、アメリカや他のアジア諸国での就職を目指してインターンをしている人もいました。

そうやって具体的に動いている人たちは、「海外で働く」ことに関する”生の情報”や有益なネットワークを持っていることが多いです。そんな仲間に出会い、さまざまな形でネットワークを作っていけるのは、これから海外というフィールドで活躍したい人にとって大きなメリットになると思います!

それでは逆にデメリットとしては何があるんでしょう?

デメリット① (ほかのアジア諸国に比べて)お給料が安い!

これはいかんともしがたいのですが、フィリピンの現地採用の給与水準は、ほかの東南アジア諸国(タイ、マレーシア、インドネシア)に比べるとすごく安い!

マネージャー職とかではなく、いわゆるふつうの一般従業員での採用の場合、首都マニラで8万5000ペソ(約19万7000円)ぐらいっていうのはいいとして、フィリピン第二の都市セブシティでは、なぜか5万ペソ(約11万6000円)がボリュームゾーン。

他のアジアも額面だけみると似たり寄ったりなんですが、
(ここ参照 http://www.bridge-jp.net/kaigaikyujin/country/
社用車がついたり、住宅を支給されるケースが多いので、実質の手取りはかなり違うと思われます。海外就職研究家のもりぞおさん によれば、インドネシアはかなり日本人現地採用バブルで、運転手付きの社用車にプール付コンドミニアムが支給されて手取り1,500USドル とかいう素敵なことになっているようです。いいなあ。インドネシア。

ちなみに会社によっては5万ペソからさらに税金が約25%引かれるので、手取りは4万ペソ弱(約9万円)ぐらい。独身の若者だったら何とかなりますが、子育て世帯には厳しいというかかなり無理ってのが実情です。

デメリット② 物価があんまり安くない!

給与水準が低くても、物価が安ければまだ何とかなるんですが、意外に生活費がぜんぜん安くないのがセブ島の困ったところ。

企業によっては寮(ドミトリー)や食事(1日3食)を提供してくれるところもあるので、独身の若者なら問題なかったりするのですが、子連れでドミトリー住まいとか無理すぎるのでどうしたって外に部屋を借りることになります。

さて、部屋を借りる場合、まず治安とか設備とかの面で日本人が安心して住めるような物件は、だいたい1万5000ペソ(約3万5000円)以上します。さらに食費とか子どもの幼稚園代とか交際費とかベビーシッター代とか交通費とか、そういうものに最低でも4万ペソはかかってしまいます(うちの場合は大人2人+子ども1人)。ということで毎月赤字決定

「夫婦共働きすればいいじゃん?」ていう意見もありますが、それはそれで大変なんですよ。。。保育園とかないし。。。その辺りの大変さはまた別記事で書きます。書きたいこといっぱいあるんで!

デメリット③ 社内でのキャリアアップや昇進については限定的……?

これはセブ島に関してのみ言えることかもしれませんが、いわゆる日系大企業の進出があまり進んでいないというのがセブ島の現状。給与水準が低めなのも、このあたりが関係しているのかもしれませんね。必然的にセブの日系企業は小〜中規模のベンチャー企業などが多くなります。なので、意志決定が早く、フレキシブルに業態を変えていく会社の態勢にしっかりキャッチアップしていけば、いろいろな可能性がある職場といえます。

要するに、本人にすごい積極性や提案力があったり、創業メンバーに近い立場でゼロから会社(またはプロジェクト)を立ち上げ、会社とともに成長していく喜びを感じたり……という場合にはすごく魅力的な場所だと思うんです。

ただですね、すべての日本人がそういうマインドを持っているかといえば、けっしてそうではないわけです。マターリとプライベートを楽しみながら、マイペースに生きていきたい。。。という場合はちょっと事情が違うかな、と。

例えば、一般従業員として雇用された場合、よほどの大企業でもないかぎり、年功序列で昇進していくことはのぞめないと思います。よって、お給料が劇的に上がっていくこともないわけで、ライフステージの変化があったとき(結婚とか子どもができるとか)には、いろいろ難しい現実に直面しそうだな。。。という印象です。

 

というわけで、結論。

まだ独身で、あんまり英語できないけど海外での仕事経験を身につけたくて、ヤル気と提案力があって、ゼロからビジネスを作っていきたい若者には、セブ島の現地採用は「アリ」かもしれない。ということ。

 

で、私はなぜ半年で退職する道を選んだかといえば、お給料の問題はさておき、子どもとの時間を楽しみながらゆるゆるとマイペースに自分らしく働きたいと思ったことと、ライターという私の特殊スキルを社内で活かせる場がない、と感じたことが大きな理由です(もちろんほかにも理由はありますが割愛)。

以上、私の偏見と主観にみちみちたセブ島現地採用についての感想となります。なお、日本人の現地採用については、私の主観レポートよりも、よっぽど役に立つ記事がありますんで、以下にご紹介しておきます。

■日本人の海外就職、ホントのところ ー 山あれば谷あり、無国籍子育て記

アメリカ西海岸・東海岸・中西部・ヨーロッパで20年以上生活し、現在は東京でコンサルタントして活躍する方のブログ。欧米での日本人現地採用の実情について俯瞰的にまとめられています。
http://kateikyoiku.blogspot.com/2011/07/blog-post.html

■盲点になっているアジア就職・現地採用の大変さ ー YOSHI-JPNドットコム

セブ島でオンライン英会話事業の立ち上げ準備中の方のブログ。わたしが言いたかったことがわりとぜんぶ書いてありましたw セブで現地採用する方は、必読ですよー!
http://yoshi-jpn.com/422/

 

 

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