1980年代から、世界各地を飛び回る生活を続けている高城さん。
しかし彼は、そのわずか30数年の間に、さまざまな場所で、
国家破綻の「目撃者」になったといいます。
アルゼンチン、スペイン、ギリシャ、キプロス、ロシア、タイ、韓国……。
破綻に直面した国々では、バブル崩壊、通貨暴落、強烈なインフレ、
そして失業の嵐が一気に人々を襲いました。
そのとき人々はどうしたのか。
高城さん自身が、目と耳と肌でリアルに体感した現実から、
「国家破綻後の世界」をサバイブするためのヒントをあぶりだすルポルタージュです。
私はおもにデータ収集・整理などでお手伝いしました。
国家破綻を迎えた国家の運命をくわしく辿りながら、
人間の終わりなき欲望と、世界全体を覆う巨大な金融システムの存在に、
背筋がさむくなる思いでした。
日本が、これらの国々のように「破綻」するかどうかはわかりません。
でも、もしもに備えて、今のうちに個人が対処できることはやっておいた方がいい。
「そなえよ、つねに」by ボーイスカウト
そんな気持ちになる良書です。
![]() |
世界はすでに破綻しているのか? 高城 剛 集英社 2014-09-26by G-Tools |