海外留学で外せないミッションの一つが「予防接種」。
とくに東南アジアなど日本と衛生状況が大きく異なる場所に渡航する場合は、できるだけ予防接種を済ませておくのが望ましいです。日本では罹患リスクのない病気もまだまだ流行している場合があるからです。
予防接種のコンプリートには半年以上かかる場合も!
海外渡航のためのワクチンについては、厚生労働省検疫所のページを参考にしましょう。
上記ウェブサイトによれば東南アジア&南アジアに長期滞在する場合は、
日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、破傷風、ポリオ
の接種が望ましいとあります。ていうかフィリピンって狂犬病がけっこう多いんですね(画像参照)。
で、次は各自の母子手帳をチェックして、未接種のものを確認。といっても、予防接種のスケジューリングはほんとうに複雑なので、海外渡航向けの予防接種を実施している機関やクリニックに相談して、最適なスケジュールを組んでもらうのが手っ取り早いと思います。
予防接種を実施している都内の機関/クリニックはだいたいこんな感じ(当社調べ)
□ 東京検疫所
□ 品川イーストクリニック
□ ふたばクリニック
□ 東京衛生病院
□ 日本検疫衛生協会
□ 東京都済生会中央病院
□ 森次医院
□ 財団法人健康医学会 霞が関ビル診療所
□ 国分寺市医師会予防接種センター
その他の実施機関については、検索データベースで調べることができます。
値段は各機関によってけっこうバラバラで、また中には予約が必要だったり、初診料や相談料、プランニング料(?)が必要なところもあるので注意。ちなみに私たちは息子のかかりつけの小児科と、家から近く、料金もリーズナブルなふたばクリニックの2医院で接種しました。実際に接種したのは以下のとおり。
■ A型肝炎
■ B型肝炎
■ 日本脳炎
■ 狂犬病
■ ポリオ
■ 破傷風
A型肝炎、B型肝炎は計3回の接種が必要です(国産ワクチンの場合)。しかも1〜2回目は4週間以上、2〜3回目の接種は20~24週間あけなければなりません。つまり、家族留学を計画するなら、渡航の半年以上前から予防接種を受け始める必要があるのです。
狂犬病も1週間以上のインターバルで計3回打たなければなりません。また、破傷風(計2回)は子供の頃に三種混合として接種済みだったのですが、効果が落ちている可能性があるため追加接種を行いました。日本脳炎とポリオも通常は子供の頃に接種しているはずなのですが、私はなぜか受けていないことが判明(by 母子手帳)、これも追加接種しました。
で、これらを全て受けるのにかかった費用は、しめて 18万7000円! 高い!
駐在員ならすべて会社が負担してくれますが、好き好んで海外に赴く私たちは、もちろん自腹です。自腹。でもあとでいろいろと周りの人に聞いたら、日本では最低限の接種にとどめて、基本的な免疫だけつけておいて、現地に渡航後に安い値段で追加接種する、という方法もあるそうです。なるほど。
セブでは、市内中心部にあるセブドクターズという病院で接種できるそうです。費用は狂犬病が1回およそ3000ペソ(約6000円)、A型/B型肝炎はそれぞれ1回約2500ペソ(約5000円)ほどで受けられるそうです。
もしできるだけ安く予防接種したいという方は、現地での接種も検討した方がいいかもしれません。
※ この情報は2012年9月時点での情報です。最新の情報は各機関にお問い合わせください。